モンステラ　グリーンオングリーン

「モンステラ グリーンオングリーン (Monstera 'Green on Green')」は、その名の通り「緑の中の緑」という独特の斑（フ）の表現を持つ、非常に珍しいモンステラの園芸品種です。

主な特徴:

• 同系色の斑: この品種の最大の特徴は、一般的なモンステラの斑入り品種（白斑や黄斑など）とは異なり、葉のベースとなる深緑色の中に、同系色の明るい緑色の斑が入る点です。この斑は、非常に繊細で、光の当たり方や見る角度によって、葉の中に濃淡の緑のグラデーションや、まるで迷彩柄のような模様が浮かび上がって見えます。
• 肉厚な葉質: 葉は比較的肉厚でしっかりとした質感を持つことが多いです。
• 「デリシオーサ」系の特徴: 多くの場合、モンステラ・デリシオーサの特性を受け継いでおり、成熟するにつれてモンステラ特有の葉の切れ込み（窓）が形成されます。この切れ込みと、グリーンオングリーンの斑の組み合わせが、非常に芸術的な葉の表情を生み出します。
• 希少性と高い人気: その独特で繊細な斑の表現から、非常に希少価値が高く、モンステラ愛好家やコレクターの間で人気を集めています。流通量は少なく、高値で取引される傾向にあります。
• 育成の難易度: 斑入り品種全般に言えることですが、葉緑体の少ない斑の部分はデリケートなため、通常のモンステラよりも適切な環境管理が求められます。特に、光量や湿度のバランスが重要になります。

「モンステラ グリーンオングリーン」は、派手さはないものの、その繊細で奥深い緑色の美しさが魅力の品種です。自然が作り出すアートのような葉の模様は、見る人を飽きさせず、長く鑑賞を楽しむことができる特別なモンステラと言えるでしょう。